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映画・テレビ

2022年8月12日 (金)

おしん

NHKの朝の連続ドラマ、今は8時から15分間の放送だ。

僕が子供のころは、おはなはんというドラマが流行り、これが終わってから小学校へ行っていた。

始業は8時40分。

家から学校まで5分もかからないので遅刻などはしなかった。

この時のドラマの始まりは8時15分。

そして終わるのは8時30分。

僕は十分学校に間に合った。

 

教員になってから、遅刻が異常に多い年があった。

正門で立っていると遅れてくる生徒が必死に走ってくる。

8時40分のチャイムに遅れる生徒が一日平均20人以上。

自分のクラスの生徒に、毎日遅れてくる生徒がいる。

指導するのだが、なかなか遅刻が治らない。

 

朝寝坊だと本人が言う。

僕もまだ、勤めてから数年だったので、なぜ遅刻が毎日これだけ多いのかわからなかった。

 

卒業した後、彼に会った。

なぜ毎日遅刻を続けたか?

 

理由はおしんを毎日見ていたから。

 

視聴率50%越えのドラマで話題になっているものを見ないで学校へ行く。

それも当時はビデオもなく、再放送は学校にいる時間で見ることもできない。

中学生にとっても、やはり興味のある番組だったのに違いない。

毎日見ていてギリギリに来る。

 

彼が大幅に遅れてくるときがたまにあった。

そのときには、ドラマで涙がこぼれてしまって、顔をしっかり洗ってから学校に気でいたからだ、といっていた。

 

学校の先生は、当時土曜日も授業があったし、この時間は出勤しているのでおしんなどを見ることも無い。

話題性があるので、長期休暇でちょっと見た覚えがあるぐらい。

 

彼は、普段いい男で遅刻癖が問題だ、ぐらいに僕は思っていた。

その理由がおしんだときいて、「ああなるほど」と思ったものだ。

 

今思えば、この年の遅刻の多さは今思えば、異常だった。

 

今は放送時間が速くなってそんなことも無いのだろう。

 

大きい社会現象にもなった番組だけに、こんなところにも影響があったのだと改めて思った。

 

2022年8月 3日 (水)

定年オヤジ改造計画

郷ひろみ主演のドラマを見た。

定年オヤジ改造計画。

垣谷美雨さんの小説のドラマ化だ。

原作は文庫本で読んでいた。

 

定年退職後、奥さんや娘たちに、教育されていくという内容だ。

母性本能は男にない。

男は〇〇なんてできない。

家では、何もしない。

そんな定年退職した男性が変わっていく様子を描いている。

 

僕も、定年退職前は、やはり彼女に大きい負担をかけていたようだ。

彼女は、ちょっとしたアルバイトをしている主婦だ。

こども育てはまるっきりしないわけではないが、やはり彼女に大きい負担がかかっていた。

家事は、現役中は何もしない。

高いところのものをとる。

庭の草むしり。

ゴールデンウィークの網戸洗い。

年末の、窓ふき。

これぐらいしかしていなかった。

 

退職後、二人でいる時間も長く、できることはということで、色々するようにはなった。

 

彼女は喜んでくれているようだ。

 

退職後、何かしようとしてもうまくいかないことが多く、彼女が手を出す。

それで、嫌になって拗ねてしまう。

そんな感じのことが多かった。

 

彼女は、家事を何でもすばらしくこなす。

そんな感覚で見られるのが、監視されているようで嫌だった。

 

ただ、家事で一つだけ、これは自分が得意だろうというものがあった。

それは皿洗い。

考えてみれば、これは現職時代から実験後のビーカーなどの洗浄で、慣れている。

ビーカーほど皿は割れないし、洗うところは古い理科室の設備より、家のキッチンのほうが使いやすい。

 

彼女にしてみれば、手際の悪さが、最初気になったようだが、そこは割らないというところで納得しているようだ。

 

他の家事もやるようになった。

風呂洗い、布団の上げ下ろし、部屋の掃除。

これは僕の仕事になっている。

洗濯物の家の中に干すまで。これも僕の割り当てだ。

 

そのためか、一緒にいてもらえる。

 

ドラマの中で、奥さんは旦那さんといると不定愁訴が起こり、息苦しくなる。

夫源病だと言っていた。

ある意味、このドラマを彼女と一緒に見れた僕は、幸せだと思う。

 

仕事をやめてから、7年過ぎた。

あの状態のまま過ごしてきたなら、あの夫婦のようになっていただろうと思う。

 

ドラマの中で、主人公は、色々とトライして行って、課題を克服していく。

大企業の部長まで勤め上げてきた人、いろいろな意味で能力が高いのだから、何とでもなるのだろう。

 

現実、ぼくも、自分ではなかなかできないと思っていたことが、割にできてしまうことが多かった。

現職中も、彼女が海外旅行した時も、母親の食事の世話、洗濯などをやったことがある。

結構、思い通りうまくできた。

1週間、不自由なく生活できた。

 

やればできる。

山岸君ではないが、家事ではそういうこともありそうだ。

 

それの積み重ねで、いろいろなことができるようになっている。

彼女の、家事の負担は減ったと言ってくれている。

 

最後のシーン。

奥さんとフォークダンスで手をつなぐ。

 

このドラマ、いろいろな意味で考えさせるいいドラマだった。

 

ちなみに、郷ひろみさんは、同い年。

足が長く、お腹がすっきりしている。

足の長さは、どうしようもないが、お腹のすっきりさについては、ちょっと近づけたらいいなと思った。