修学旅行に、ディズニーランドに行っていた時期がある。
先生の中に好きな人がいて、それと子供との希望で行くことになっていた。
行く時期は大体5月の中旬に校の平日。
非常に空いているし乗り物もすいている。
僕個人的には、全く遊園地は興味はないし楽しいとも思わなかった。
仕事だから、ついていくのは仕方がない。
ディズニーランドでは、生徒たちには指導はしないでほしいとランド側からの要請があり、教師は暇状態。
チェックポイントをつくって人員点呼などということも無く時間を過ごしていた。
個人的な時間もしっかり持てて買い物や、昼食などをとることも自由にできた。
生徒たちもそれと同じ。
自由に楽しんでいる。
昼食は、生徒たちもレストランを選んで個人で食べる形。
その費用は持っていく小遣いの中から出すことになっている。
この、こづかいの金額は教師が決めるのだが、どういう基準でわれわれは決めていたか。
ディズニーならば大体昼食費込みで1万円。(今から、40年ぐらい前になる)
それ以外は大体5000円程度に決めていた。
なぜこれを決めるか?
決めておかないとたくさん持っていく子がいて、華美になるから。
それもあるのはある。
ただ、違反したからといって僕たちは問題視していなかった。
ディズニーランド、今から40年も前。
大阪からなかなか行く機会もなかった。
当然家族からお金を渡されてみやげを買わされている生徒もたくさんいるわけだ。
いろいろな事情があって、子供たちに制限を守らせるのは心苦しい。
この制限は何か。
こづかいをなかなか経済状況が厳しくて出してもらえない家庭もある。
そういう家の子が親に小遣いとして出してもらえる金額としての基準を制限という形で出していたのだ。
違反するといって咎める教師もいそうだが、考えてみたら大人でも物欲の塊みたいな人がミッキーマウスを山ほど抱えて帰る世界。
そんな世界に連れて行くことを反対せずに、生徒に注意するのもおかしいのではないかと思う。
僕自身はそのへんのこともあってディズニーランドを修学旅行の目的地にすることはあまり好きではなかった。
修学旅行の行き先として、平和教育のできる場所なんて縛りを教師の中にかけている学校もあったりした。
これももう一つ好きではなかった。
これについてはまた別に書く。
といっても、生徒たちの買っているものを見ているとさほど大量のものを買っている生徒もなく大体は1万円以内しか持ってきていなかったようだ。
これが3000円となると違反者が出るのだろう。
そこらあたりの金額の決め方も難しいところがある。
結構こんなところにも気をつかう。
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